いまさらですが…『RIDING GIANTS』、週末にDVDをじっくりと鑑賞しました。
大波をライドする映像がただひたすら垂れ流される単純なビッグウェーブムービーと思って敬遠しているサーファーの方々も多いはず。ですが、この作品はぜひ見たほうが良いですよ。本当に内容が濃いですから。
注目すべきは、ビッグウェーブスポットの歴史とそのポイントのパイオニアとなる人物にクローズアップしている点。ワイメアのグレッグ・ノール、マーベリックスのジェフ・クラーク、ジョーズとチョープーのレイヤード・ハミルトン。それぞれ「そこ」でサーフする事にいたるまでのドラマがあり、貴重な映像や写真を交えて語っているのだけれど、彼らが感じた「新発見への興奮」「恐怖感」「達成感」がそっくりそのまま視聴者に伝わってくる。
監督はカリフォルニア・サーフスケーターの元祖、ステイシー・ペラルタ。彼の前作『DOGTOWN & Z-BOYS』を見てビックリしたのと同じように、この『RIDING GIANTS』でも驚かされるのが、「こんな映像よく見つけたなぁ」っていうような貴重かつ膨大な資料。1950年~60年代の「ノースショア開拓時代」の映像や、マーベリックスで命を落としたマーク・フーの最後のワイプアウトシーン、レイアードの生い立ちや幼少時代の映像も貴重。
そして、大部分が古い映像&古い写真&インタビューという構成ながらも、決して退屈にさせずに見る者を惹きつける編集手法。特に静止画写真内のズーム&パンや3D処理などは目を見張るものがある。
まさにサーフィン界の「プロジェクトX」であり、「ガイアの夜明け」であり、「その時歴史が動いた」でもある、お父さんなら子供に見せたい“サーフィンの歴史教材”ドキュメンタリーである。
PS. 大岐マリンさん、日本劇場公開前に『RIDING GIANTS』全編を頂いたにもかかわらず、DVDで送れなくてスミマセン…。
RIDING GIANTS Official ⇒ http://www.r-giants.jp/
詳しいレビュー ⇒ http://www.cinematopics.com/cinema/works/output2.php?oid=5965

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