前回はアメリカ随一のパワースポット・セドナのイントロダクション的に紹介したので、今回はいよいよ、セドナの代名詞とも言えるヴォルテックスについて紹介していく。

パワースポット・セドナ観光ガイド① – アクセス方法、気候、宿泊、レストランなど

ヴォルテックスとは?

ヴォルテックスを直訳すると「渦動=渦巻き状の動き」となる。何が渦巻いているのかというと、ここセドナにおいてはズバリそのものでスピリチュアルなパワー
そのセドナのパワーが注目され始めたのは意外と最近で、1980年代にペイジ・ブライアントという超能力者がセドナに訪れた際にハンパないスピリチュアルなパワーを感じ、とくに発するパワーが強かった4箇所が4大ヴォルテックスとして称されたとのこと。

ぶっちゃけ、私は霊感はないし、スピリチュアルなパワー自体にあまり興味もないし、そういったパワーを感じるほどの繊細な心を持ち合わせてもいないので(笑)、私のセドナ訪問時の楽しみ方は、パワースポット巡りというより、日本では見られない風景巡り、という体裁であったのだが…。

ただ、セドナには、いたるところにその渦巻くパワーを感じさせるような風景が見られ、やはり感じる人には感じるパワーが潜んでいることは間違いないだろう。

通常では考えられないようなねじれ方をする木

4大ヴォルテックス巡りに必須の駐車券「レッドロックパス」

各ヴォルテックスには公共の駐車場が併設されているが、すべて有料。勝手に駐車したらあっという間に違反切符を切られるので注意が必要だ。
レッドロックパスは各駐車場に自動販売機で売られているので、忘れずに購入し、ダッシュボードの上など目立つ位置に置くようにしよう。
料金は1日券が5ドル、連続した7日間で15ドル。

4大ヴォルテックス

エアポートメサ

4つのヴォルテックスのうち、もっともアクセスが楽で入門編と言ってもいいであろうスポット。
前回紹介したホテル「スカイランチロッジ」から車で3分くらいかな、めちゃくちゃ近所。

日本風に言うと「無料駐車スペース付きのちょっとしたビューポイント」という感じで、道路沿いに数台の駐車スペースがあり、そこから徒歩で10分程度の岩山登り(散歩レベル)で到着。

エアポートメサのビューポイントは展望が開けている

アクセスが楽なのに絶景なので、朝食前にサクっと訪れるにはもってこい。

サンライズも拝むことが出来るが、山の上から昇る太陽なのでぶっちゃけ大したことはない眺め。でもこれにスピリチュアルなパワーを感じる人もいることでしょう(笑)

とにかく眺めが最高。セドナの街を見下ろすビューは、4大ヴォルテックスの中で唯一、街と融合しているスポットではないかなと思う。

朝焼けに燃えるセドナの街、サンダーマウンテン、そしてエアポートメサの赤い岩山

私が訪れた8月では、朝が雲ひとつ無い快晴であることが多いようで、この眺めを楽しみたいのなら、やっぱり朝食前の速い時間帯の訪問をオススメする。駐車場も空いているし。

ベルロック

その名の通り、ベル(呼び鈴)のような形をしている岩山が目印。

セドナのアップタウン(中心地)から比較的近く、メイン道路からまっすぐとアクセス方法も簡単。何より、道路沿いからこのベルロックが拝めるので、とても分かりやすい。

実は前回記事で書いたのだが、フェニックス経由でセドナを目指すルートだと、まずセドナの街に到着する前段階でこのベルロックが見えてしまうという、出オチ的な登場で意表をつく出会いとなるヴォルテックスなのだ。

幹線道路沿いからも見えるベル型の岩山。見ればすぐわかるはず

ベルロックの周囲には人工物があまりなく、エアポートメサとはまた別の壮大なスケールを感じることが出来るヴォルテックスだ。

パーキングからはベルロックが常に視野に入り、ベルロックまでわりと平坦なトレッキングルートが続く。ロックの真下まで来ると、赤い岩を登っていく。ここから先はルートに決まりはなく、好みのルートで岩山を登っていくような感じだ(当然進んではいけないルートには目印のナビがある)

ベルロックまではなだらかな一枚岩を歩くようなイメージ
ベルロックの中腹あたりから、登ってきたルートを見下ろす。こんな感じで開けたルートだ

上の方まで行くと結構険しくて、ロッククライミングの技術が必要になそうなため私は途中で断念。ただ、30分程度のハイクアップでこれだけの絶景が待っているので、行けるところまでぜひ登ってもらいたい。

登れるところまで登りきったところから北側を望む
ベルロック南側は渓谷になっている
隣の岩山の岩肌が荒々しい

ベルロックに限らずだが、セドナはスピリチュアルなパワースポットということで、ヴォルテックスの至るところでヨガレッスンを催している。

ベルロックから見下ろすと女性たちがヨガ中だった

カセドラルロック

カセドラルロックはセドナの中心に位置し、象徴的存在。4大ヴォルテックスの中で最も女性的なパワーが強いスポットとのこと。
当然私にはそんなパワーは汲み取れるわけもなかったが(笑)

カセドラルロックには頂上まで登頂可能なトレイルコースもあるが、私は時間の関係などもあり頂上を目指すことはしなかった。

訪れたのは「レッドロッククロッシング」という、カセドラルロックの北西側に位置するオーク川沿いのビューポイント。
クレセントムーン・ランチという公園になっているここは、駐車場も広く、川沿いが開けた広場になっており、ファミリーの姿も多い。

クレセントムーン・ランチという公園内を進む

川沿いの散歩道のようなところなので、危なげもなく進められる。

こんな遊び心あるトレイルをひた進む
公園をすぎると開けた赤岩の広場があり、カセドラルロックが構える

10分ほど歩けば、カセドラルロックの直下に流れるオーク川に到着。

川遊びも楽しめる癒やしのスポットだ

カセドラルロックはもちろん登頂する楽しさもあるが、オーク川沿いからのんびり眺めるだけでも十分楽しめる気がした。

母のように包み込み見守ってくれるような佇まいのカセドラルロック

秋に来ると紅葉も楽しめるのでオススメ。

紅葉狩りなどトレッキングには最適なシーズン

ボイントンキャニオン

最後に紹介するのは、セドナのヴォルテックスの中で最もパワーが強いとされているボイントンキャニオン。
そして、個人的には、一番ネイティブアメリカンの趣を感じる聖地的なスポットと受け取れたヴォルテックス。

なので、わかりやすくいうと「一番、ディズニーランドのウェスタンランドっぽい」スポットかな。

ボイントンキャニオンは4大ヴォルテックスの中で一番、緑と赤のコントラストが美しいかも

パーキングからしばらくは平坦なトレッキング。20分程進むと、ボイントンキャニオンの象徴という「カチーナウーマン」という岩の真下に到着。その名の通り女性のパワーを発する女神とも言われるレッドロックとのこと。

カチーナウーマン、私には男性のシンボルにしか見えないのだけど…(笑)

ボイントンキャニオンは男女両方のエネルギーを発しているらしく、内向的なメンタルでも、上昇的なメンタルでも、どんな精神状態でも受け入れてくれるパワースポット。
私が訪問したときは、1度目は上昇的、2度目は内向的なメンタルだったけど、どちらの訪問時も一番元気をもらえた場所と思った。

ボイントンキャニオンの西側、幹線道路沿いにはリゾートが建ち並ぶので、見えない場所までぐるりと回り込んでヴォルテックスのパワーを感じよう

ちなみに、このボイントンキャニオンには、「ハートおじさん」と呼ばれる白人男性の紳士が現れ、運が良ければハート型のレッドロックを、すれ違った観光客にプレゼントしてくれるらしい。
実は私もこのおじさんにハート型の石をもらったクチだが、そんなおじさんがいることは知らなかったので、自分にだけに特別なプレゼントをくれたのかと思い普通に嬉しかった(笑)

もしかしたら、おじさんがハート型に削った石をたくさんストックしているのかな?

その他の見どころ

ホーリークロスチャペル

セドナの中心からベルロック方面へ南下すると、道路沿いから、赤い岩山に埋め込まれたように十字架の建物が見えてくる。
これがチャペルオブザホーリークロス(通称ホーリークロスチャペル)。

荒々しいレッドロックに埋もれた人工物だが、違和感なく存在している教会

教会は中に入ることもできるが、特に信仰もない私にとっては観光地にすぎないかな(笑)
まー、この場所にパワーを感じる人もたくさんいるようです。

教会は高い場所に位置するので眺めは素晴らしい。

教会の正面、写真左下に位置する豪邸は、ニコラス・ケイジの別荘らしい(だったのかな?現在は不明)

サンダーマウンテン

セドナの街のどこからでも見えるであろう、中心地にどーんと構える大きな岩山がサンダーマウンテン。
ディズニーランドのビッグサンダーマウンテンのモデルになったという話だが、風貌はビッグサンダーマウンテンとはちょっと違うよね。大きさも違うし。

ドーム型のその風貌は、ビッグサンダーマウンテンというよりかは昭和新山って感じ?

セドナという観光地は、赤い岩山、ビッグサンダーマウンテンのモデル、ネイティブアメリカンの聖地、パワースポット・・・日本人が好きなキーワードがたくさん埋もれた魅力的な街であることは間違いない。

私も死ぬまでにあと何回か行ってみてもいいかなと思える街であります。

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